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「ラオスのJDB銀行が関係するマイニング投資を勧められた」「1万ドルを出せば30%の利益が得られると言われた」「JDB銀行の口座やデビットカードまで作れるので本物ではないか」と迷っている方もいるのではないでしょうか。
2026年9月時点で公開情報を調査すると、まず整理しておきたいのは、Joint Development Bank(JDB)自体は実在するラオスの商業銀行だということです。
JDB公式情報によると、同行は1989年に設立され、現在はラオス資本の商業銀行として営業しています。2025年10月にはラオス証券取引所へ上場したことも公表されています。
一方、日本国内で勧誘されている「LED(LAOS ETANAL Diffusion)」などのマイニング投資について、JDBが公式に事業主体・提携先・投資保証者として関与していることを示す公式発表は、今回確認できませんでした。
そのため、
「JDB銀行が実在する」
「JDB口座を作れる」
「JDBのデビットカードが使える」
という事実が仮にあったとしても、
「LEDのマイニング投資自体が安全である」ことの証明にはなりません。
特に、
- 1万ドル前後の投資を求められる
- マイニングで30%前後の利益を説明される
- JDB銀行の高金利預金をセットで勧められる
- 紹介者に報酬が入る仕組みがある
- 「税金がかからない」と説明される
といった勧誘を受けている場合は、資金を出す前に事業主体・契約相手・収益根拠を確認する必要があります。


JDB銀行そのものは実在するラオスの商業銀行
元記事では、JDB銀行についても不透明な金融機関であるかのような印象になっていました。
しかし、これは分けて考える必要があります。
Joint Development Bank Public、通称JDBは、公式サイトによると1989年1月に設立され、同年10月から営業を開始しています。
当初はラオス・タイの合弁銀行としてスタートし、その後株主構成が変化し、2012年以降はラオス資本100%の民間商業銀行となっています。
さらに2025年10月10日にはラオス証券取引所へ株式を上場したと公式に公表されています。
したがって、
「JDBという銀行は存在しない」
「架空の銀行名を使っている」
という説明は正確ではありません。
問題は、この実在する銀行と、日本で勧誘されているマイニング投資との正式な関係が確認できるかです。
LED(LAOS ETANAL Diffusion)でどんな勧誘が報告されているのか
LEDについては、2025年から2026年にかけて、実際に勧誘を受けた人による相談投稿が複数確認できます。
2026年1月の相談では、
- 1万ドルで仮想通貨マイニングの権利を購入
- 約30%の利益を得られる
- 利益をJDB銀行へ預ければ年6%の利息
- JDBのVISAデビットカードで日本でも引き出せる
- JDB口座開設に400ドル必要
- 紹介した人の投資額の10%が紹介者へ還元される
と説明されたという内容が投稿されています。
また、2025年の別の投稿では、
「JDBのオーナーが日本人向けに2000億円の枠を用意している」
「水力発電を保有しているため電力を安く調達できる」
「マイニング施設を軍が警備している」
などの説明を受けたという相談も掲載されています。
ただし、これらは利用者や勧誘を受けた人物による投稿です。
JDB公式サイトで、LED、LAOS ETANAL Diffusion、日本人向け2000億円枠、マイニング投資30%などについて公式に案内しているページは、今回確認できませんでした。
そのため、勧誘時の説明をそのままJDB公式見解として受け取るべきではありません。
「JDB関係者がイベントに来た」だけでは投資の保証にならない
LEDの勧誘では、
「JDB銀行の関係者がイベントへ参加した」
「実際にラオスへ行きJDBを訪問した」
「JDB口座が開設できた」
「JDBカードが使えた」
といった説明が、安心材料として使われることがあります。
しかし、ここは分けて考える必要があります。
仮にJDB銀行員がイベントへ参加したとしても、
その銀行がマイニング事業の元本や利回りを保証しているとは限りません。
また、JDB自身は海外から利用できるデジタルバンキングや口座開設サービスの拡充を進めています。
2024年の年次資料では、国内外の顧客が来店せず預金口座を開設できる「JDB Biometric」を開始したと説明しています。
したがって、
「外国人がJDB口座を作れた」
という事実自体は、必ずしも不自然ではありません。
重要なのは、
その口座開設とマイニング投資契約が、JDB銀行の正式な商品として一体提供されているのか
という点です。
今回、その点を裏付けるJDB公式資料は確認できませんでした。
「海外銀行口座は外国銀行代理業者を通さないと作れない」は正確ではない
元記事では、
「海外銀行の口座開設は、必ず正式な外国銀行代理銀行を通す必要がある」
と説明していました。
しかし、この表現は正確ではありません。
金融庁には「外国銀行代理業務」の認可制度があり、日本国内で外国銀行のために預金契約締結の代理・媒介などを行う場合には、一定の認可制度があります。
一方で、
日本人が自分で海外銀行と直接やり取りして海外口座を開設することまで、一律に禁止されているわけではありません。
したがって、確認すべきなのは、
「JDB口座を持っているから違法」
ではなく、
日本国内で誰が、どの立場で、JDBの口座開設を代理・媒介しているのか
です。
勧誘者が「自分たちは銀行代理店です」と説明しているのであれば、
- 正式な事業者名
- JDBとの契約
- 日本側で必要な登録・認可
- どの業務を代理しているのか
を確認する必要があります。
マイニング30%という数字は収益構造を確認する必要がある
LEDについて特に注目すべきなのが、30%前後の高い収益率です。
ただし、
「30%だから即詐欺」
と断定することも適切ではありません。
見るべきなのは、その30%が何を意味しているのかです。
例えば、
- 年利30%なのか
- マイニング設備1台あたりの想定収益なのか
- 売上なのか純利益なのか
- 電気代・設備代・管理費控除前なのか
- 暗号資産価格をいくらで計算しているのか
によって意味は大きく変わります。
仮想通貨マイニングでは、
- 電気料金
- マシン購入費
- 設備更新
- 故障
- ハッシュレート
- マイニング難易度
- 暗号資産価格
などによって収益が変動します。
したがって、「30%」だけでは投資判断できません。
「ラオスは電気代が安いから必ず儲かる」とは限らない
ラオスは水力発電が豊富な国として知られ、実際に暗号資産マイニング事業も存在します。
2021年にはラオス政府が6社へ暗号資産の採掘・取引を試験的に認めたと報じられています。
つまり、
「ラオスでマイニングをしている会社がある」
こと自体は事実です。
しかし、その後は状況も変化しています。
2023年にはElectricite du Laosが、電力不足やマイニング事業者の電気料金滞納などを理由として暗号資産マイニング事業への電力供給停止を発表したと報じられました。
さらに2024年には、ラオス国内の電力需要急増について、暗号資産マイニング需要が大きな要因になっているとエネルギー鉱業省が報告しています。
マイニング向け電力料金の見直しも議論されています。
そのため、
「水力発電国だから今後も低コストで30%利益を安定して出せる」
とは限りません。
在ラオス日本国大使館も高配当の投資勧誘に注意喚起
この案件そのものを名指ししたものではありませんが、在ラオス日本国大使館は2024年8月30日、
「詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!」
という注意喚起を出しています。
大使館は、
- 必ず儲かる
- 元本保証だから損しない
- 高い配当が得られる
といった投資勧誘によって、多額の資産を失う被害が後を絶たないとして注意を呼びかけています。
これはLEDやJDBを名指しした注意喚起ではありません。
しかし、ラオス関連の投資案件で高い利回りや元本保証に近い説明を受けている場合には、参考にすべき公的情報です。
「JDBへ預ければ年6%・8%」も条件を確認する
LED関連の相談では、JDBの米ドル預金について、
「年6%」
「年8%」
などの金利を案内されたという投稿も確認できます。
海外銀行では日本より高い預金金利が設定されること自体はあります。
そのため、
「6%だから偽物」
とは断定できません。
確認すべきなのは、
- 通貨は何か
- 定期預金か普通預金か
- 預入期間
- 中途解約条件
- 現地税
- 為替リスク
- 預金保険
- 正式なJDBの商品名
です。
勧誘者が示した利率ではなく、JDB公式の預金商品条件と照合してください。
「日本で引き出せば税金がかからない」は誤り
勧誘に関する相談では、
「JDB銀行のデビットカードで日本国内から引き出せば税金がかからない」
と説明されたという投稿があります。
この説明には注意が必要です。
日本の税法上、日本の居住者は原則として国内外で生じた所得が課税対象となります。
国税庁も、日本の居住者について、国外銀行の預金利息や国外法人への出資による利益などを含め、国内外の所得について所得税を納める義務があると説明しています。
また、暗号資産をマイニングで取得した場合、その取得時点の時価が所得として課税対象になると国税庁は説明しています。
したがって、
海外銀行口座に入れたから非課税
海外デビットカードで引き出せば課税されない
とは考えないでください。
税務について説明を受けた場合は、税理士や税務署などへ確認した方が安全です。
紹介報酬10%があるなら仕組みを確認する
LEDの勧誘では、
「紹介した人が投資すると、その投資金額の10%が紹介者へ還元される」
と説明されたという投稿があります。
紹介制度そのものが直ちに違法というわけではありません。
しかし、
マイニングによる事業利益より、新しい参加者を連れてくることで大きな報酬が発生する
仕組みであれば、収益構造をより慎重に確認する必要があります。
確認すべきなのは、
- 収益の何%が実際のマイニングから生じているか
- 紹介報酬の原資は何か
- 新規参加者がいなくても事業は継続できるのか
- 紹介報酬の階層構造
- 契約上の販売形態
です。
LEDという運営主体の公式情報は確認できるのか
今回、「LED」「LAOS ETANAL Diffusion」「ラオスエターナルディフュージョン」について公開情報を調査しました。
一方で、
- 正式な法人名
- 法人所在地
- 代表者
- 投資契約主体
- マイニング施設の所有者
- JDBとの正式な契約
- 日本国内の事業者情報
について、一貫した公式情報を確認することができませんでした。
2026年9月の第三者調査でも、運営会社名・所在地・連絡先を確認できず、金融庁の国内・海外の無登録金融商品取引業者一覧にも同名称は掲載されていないと報告されています。
ただし、
金融庁の警告リストに載っていない=金融庁が安全性を認めている
という意味ではありません。
金融庁がすべての事業者を網羅しているわけではないためです。
「GLOW」「岡根淳也」「LAOLAND」「PlayMe」との関係は確認できるのか
元記事では、
「GLOWという会社は実態のないダミー会社」
「岡根淳也氏が関わったLAOLANDやPlayMeと酷似している」
「これらは詐欺として認定されている」
と書かれていました。
しかし、今回の調査では、これらの関係を公的機関の資料から裏付けることはできませんでした。
第三者サイトや投稿の中では過去案件との関係を指摘するものがありますが、それだけで同一運営・同一人物・同一スキームと断定すべきではありません。
また、
「過去案件が詐欺認定された」
と書く場合には、刑事判決、行政処分、警察発表などの根拠が必要です。
今回その根拠を確認できなかったため、本記事では断定材料として扱いません。
JDBが実在することとLEDが安全なことは別問題
この案件でもっとも混同しやすいポイントです。
JDB銀行は実在します。
マイニング施設もラオス国内に実在する可能性があります。
JDBのデビットカードを持っている人がいる可能性もあります。
ラオスで暗号資産マイニング事業が行われていること自体も事実です。
しかし、
それらがすべて本物でも、LEDへの1万ドルの投資が安全であることにはなりません。
投資判断で確認するべきなのは、
「銀行が存在するか」
ではなく、
誰と契約し、誰へお金を渡し、誰が30%の利益を支払う義務を負うのか
です。
ここが書面で確認できない状態なら、投資を急ぐべきではありません。
契約前に最低限確認したい7項目
1.契約相手の正式法人名
LEDという名称だけではなく、契約書上の法人名・所在地・代表者を確認します。
2.JDBとの正式な関係
JDB公式の契約書、提携発表、保証内容などがあるのか確認してください。
3.30%の収益計算
どの暗号資産を、どのマシンで、どれだけ採掘し、電気代・管理費を引いた後にいくら残るのか確認します。
4.1万ドルは何を購入するお金なのか
マイニングマシン本体なのか、所有権なのか、利用権なのか、NFTなのかを契約書で確認してください。
5.紹介報酬の原資
新規参加者の出資金から報酬を払っていないか確認します。
6.JDB口座開設の仲介者
日本国内の誰が口座開設を仲介し、どのような資格・契約に基づいているのか確認してください。
7.税金の説明
「非課税」「日本で税金不要」と言われた場合は、相手ではなく税務署や税理士へ確認しましょう。
すでに1万ドルなどを支払っている場合
すでにLEDや関連するマイニング案件へ支払っている場合は、追加送金をする前に資料を整理してください。
保存しておきたいものは、
- 契約書
- 投資説明資料
- セミナー資料
- LINEやTelegramのやり取り
- 紹介者とのメッセージ
- 振込先
- 現金を渡した記録
- JDB口座情報
- デビットカード
- マイニング設備の説明
- NFT等の購入記録
- 配当履歴
- 紹介報酬の説明
- 「30%」「6%」「8%」などの説明画面
です。
「追加投資すれば出金できる」
「追加でNFTを買えば利益が増える」
などと言われても、先に契約主体と現在の資金状況を確認してください。
また、在ラオス日本国大使館は、高配当や元本保証を強調する投資勧誘について注意喚起しています。
必要に応じて、消費生活センターや投資トラブルを扱う専門家へ相談することも検討してください。
まとめ|問題はJDB銀行より「JDBの名前を使った投資契約の中身」
2026年9月時点でラオスJDB銀行とLEDのマイニング投資について調査すると、まずJDB自体は1989年設立の実在するラオスの商業銀行で、2025年にはラオス証券取引所へ上場しています。
したがって、
「JDB銀行が架空だから危険」
という見方は正確ではありません。
一方、日本で勧誘されているLEDについては、
- 1万ドル程度のマイニング投資
- 30%前後の収益説明
- JDB銀行の6%・8%預金
- 400ドル程度の口座開設費
- 紹介者への10%報酬
- 「日本で税金がかからない」という説明
などが、実際に勧誘を受けた人の投稿として確認されています。
しかし、今回確認したJDB公式情報から、JDBがLEDの30%マイニング投資を公式商品として提供・保証している事実は確認できませんでした。
また、ラオスでマイニング事業が実在すること自体は事実ですが、近年は電力不足や電気料金滞納による供給停止、電力価格見直しといった問題も発生しています。
さらに、「海外銀行だから税金がかからない」という説明も、日本居住者の税務上はそのまま信用できません。国税庁は国外所得についても原則課税対象となること、マイニングで取得した暗号資産も課税対象になることを示しています。
したがって、この案件を判断するときに最も重要なのは、
「JDBが本物か」ではなく、「自分が誰と何の契約を結び、30%という利益を誰がどの資金から支払うのか」
を確認することです。
契約主体、収益計算、JDBとの正式な提携資料が確認できない状態で、銀行名や現地視察だけを理由に1万ドル単位の資金を出すのは慎重に考えるべきでしょう。


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